右肘外側の骨の出っ張りの痛みに対する鍼灸治療の症例報告をいたします。
主訴
・5ヵ月前から右肘外側の骨の出っ張りが痛い。
・週4でテニスをしている。
・3ヵ月前に病院で「テニス肘」と診断され、リハビリ、電気治療、マッサージなどを受けていた。
・現在は、週1で整体や整骨院へ通院中である。
・それぞれの治療により、肘の動きは良くなったが、肝心の痛みだけが残っている状態で、テニスをしながら治したいとのことで来院。
症状
・日常生活では、重い物を持つと痛い。
・手首を上に反らすと痛い。
・中指を上に反らすと痛い。
・肘の外側の骨の出っ張りを押すと激痛が走る。
治療 トリガーポイント鍼療法
当院は、広島鍼灸業界で初めての導入となる、最新型超音波エコーを用いて、筋肉や筋膜の状態、トリガーポイントの位置を目視で確認しながら確実な治療を行っております。(鍼によるエコーガイド下筋膜リリース)
上腕骨外側上顆の骨膜、腕橈骨筋、橈側手根伸筋、総指伸筋のMPSと判断し、トリガーポイント鍼治療を行いました。
【治療部位】
上腕骨外側上顆の骨膜、腕橈骨筋、橈側手根伸筋、総指伸筋
これは、長橈側手根伸筋という筋肉で、上腕骨外側上顆に付いています。
上腕骨外側上顆に付いている筋肉は、他に総指伸筋や腕橈骨筋などがありますが、テニス肘の痛みは、これらの筋肉にもトリガーポイントができています。
また、筋肉のトリガーポイントが良くなっても痛みが残る場合は、上腕骨外側上顆の骨膜にトリガーポイントが形成されていることが多いです。
そのため、骨膜と筋肉の両方を同時に治療していきました。
1回目:治療の効果が出始めるまでは、テニスを中断する。少し痛みが減った。
2回目:上腕骨外側上顆よりも上方の方が気になる。
3回目:上腕骨外側上顆の裏が痛い。
4回目:上腕骨外側上顆の裏を集中的に治療する。何かの拍子に痛みが出ることがある。
5回目:良くなっている実感がある。テニスを再開。
6回目:痛みの範囲が狭くなってきている。
7回目:テニスをして痛みはあるが、悪化することはない。バックハンドで思い切り打ちたい。
8回目:良くなっている。今は痛いとこを探すような感じ。明日試合に出る。
9回目:調子良い。
10回目:ピンポイントで痛いということは、なくなった。
11回目:全体的に張っている感じ。
12回目:今日は上腕骨内側上顆や内側の筋肉が張っている。
13回目:痛みが上腕骨外側上顆から肘頭に広がる感じがある。
14~16回目:骨の出っ張りの痛みはなくなり、筋肉が張る感じはあるが、調子良い。
現在、メンテナンス中。
まとめ
テニスによる繰り返し動作で痛みが出ている症例でした。
初めは、土日の2日間連続で治療し、その後5回目から週1での治療に切り替えました。
通常、9回目の治療で治療を卒業してもいい状態でしたが、週4でテニスをしているため、どうしても筋肉が張りやすくなったり、痛みが再発する可能性も考えて、現在は月1で治療を継続しています。(本人の希望)
メンテナンスにより、痛みの再発がなく、楽しくテニスができているようです。
テニスをやりながら治していくことは難しいです。
通常は、肘に負担のかかる動作はやめて、治療に専念した方が治りは早いです。
今回は、本人が「テニスをしながら治したい」ということで、その人の気持ちを大切にしました。
治療は人それぞれです。
その人の気持ちに寄り添った治療をしていきたいと思います。
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〒730-0012 広島市中区上八丁堀4-28 松田ハイツ702
院長 中石真人 詳しくはコチラ→プロフィール
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中石 真人

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